外科的治療

医師紹介

外科的治療

  • がんに対する根治性(病巣を確実に切除すること)
  • 術後合併症の回避と厳重な管理
  • 社会復帰後の患者さんの生活の質の維持

これら3点をバランスよく考慮した治療を提供することが外科医の職務であり、いずれが欠けても「適切な治療」と呼ぶことはできません。

外科的治療とは

外科的治療(手術治療)

現在日本において年間35万人以上の患者さんが、がんでお亡くなりになっています。
早期がんに対しては内視鏡的治療が発達してきました。
また発見当初から転移のある患者さんに対しては抗がん剤治療、放射線治療等が行われています。
手術療法は、メスでがん組織を切り取ってしまう治療法です。 通常はがんの病巣だけを切りとるのではなく、目に見えないがん細胞が移っている(転移といいます)かもしれない周りの正常組織も含めて切除します。
例えば大腸がんの手術療法を例に挙げると、大腸がんを治す(根治といいます)ためには、大腸がんのみをくり抜くようにして切り取るのではなく、ある一定の範囲の大腸とその周りの転移している可能性のあるリンパ節も一緒にとる手術を行います。

【画像】外科的治療(手術治療)

手術療法のメリット・デメリット

メリット

手術療法のメリットは、完全に切除できれば体内からがんを消すことができますので、最も直接的かつ根治の可能性が高いことです。

デメリット

一方で、手術療法のデメリットは、体にメスを入れるため傷や体力の回復にある程度の時間かかることや、切除する部位によっては臓器や体の機能が失われることがある点です。
このようなデメリットを軽減するために、最近は鏡視下手術(胸腔鏡や腹腔鏡)というカメラを使った手術が行われ、患者さんの体への負担を軽くしながらかつ、がんを治す取り組みが進んでいます。当院でもこれらの低侵襲手術を積極的に行っております。

このように、がんが発生した場所に留まっている限り、手術療法は最も根治が期待できる治療法です。

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