内視鏡検査・がん内視鏡的治療への取り組み

検査方法の進歩により早期のうちに見つかるがんが増えてきました。
がんの治療には様々な方法がありますが、リンパ節に転移している可能性が極めて低い早期の胃がん及び大腸がんに対しては、
内視鏡を使っておなかを切らない治療方法が用いられるようになってきています。
当院では大腸ポリープに対する内視鏡治療はもちろん、早期胃がん、大腸がんの内視鏡治療も数多く行っています。

オリンパス社製 新内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」を導入(2015.5)

疾病の予防・早期発見が重要視されている現在、内視鏡による診断、治療は画像・操作性など機器精度の向上、そして開腹手術に比べ低侵襲治療であり患者さんの身体的負担軽減につながることから、大きな期待を寄せられています。

今回、内藤病院で導入した内視鏡システムは、以前のシステムから約10年ぶりに導入される国内向けシステムで、オリンパス社の最上位機種に位置付けられているものです。

EVIS LUCERA ELITEの特徴・詳細

従来のハイビジョン画質を大幅に上回る高精度画像を映し出します。
ボタンひとつで通常観察と近接拡大観察を切り替える『デュアルフォーカス機能』が搭載され、胃や大腸などピント合わせの難しい狭い空間において、粘膜や毛細血管などの近接観察もできるようになりました。
NBI観察
また、オリンパス社独自の技術である『狭帯域光観察(NBI)』を従来製品から進化させ、対象臓器の奥まで明るく映し出すことで、詳細な観察をサポートできるようになりました。
HQ画質
NBI

内藤病院の内視鏡治療への取り組みとは

 
内藤 美紀,消化器内科,福岡大学医学部卒業,消化器疾患一般,日本医師会認定産業医,日本内科学会,日本消化器内視鏡学会
日本消化器病学会,日本消化管学会,日本ヘリコバクター学会

 

 
近藤 礼一郎,消化器内科,内視鏡学会認定医,内視鏡学会専門医,消化器病学会専門医,緩和ケア,肝臓,病理

内視鏡検査

胃がん、大腸がんの早期発見には内視鏡検査が必要です。
特に近年日本人に増えてきている大腸がんは、発生する部位によっては症状が出にくく、進行した状態で発見されることもしばしばあります。胃がん、大腸がんは早期に発見し治療を行えば、治る割合が極めて高くなる調査結果があり、定期的な検査は早期でがんを発見するために非常に重要であると考えられます。
内視鏡検査を受けられる方への負担を少しでも軽減させるため、当院では様々な工夫を行い、「やさしい内視鏡検査」を心がけています。

ヘリコバクター・ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ菌という菌は、慢性胃炎や胃、十二指腸の潰瘍の原因のみではなく、胃がんの発生にも関与していることが最近明らかになりました。
日本はピロリ菌の感染率が高く、その感染率は年齢とともに高くなり、60歳の方の約80%がピロリ菌に感染しています。このことが先進国の中でも特に日本人に胃がんが多い理由だといわれています。ピロリ菌に感染すると慢性胃炎の状態になり、その結果、がんが発生する可能性が高くなるといわれています。がんが発生する前、すなわち慢性胃炎の状態をできる限り早く改善させることが、がんの予防につながるというわけです。
ピロリ菌は内服治療で除菌することができます。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の発生と再発の予防のためだけではなく、胃がんの予防の観点からもピロリ菌の検査及び除菌治療は大変有用です。